2001年12月5日(水)14:28

プローディ委員長は改革会議の意義を強調

欧州委員長は多数決決定の拡大を求める

ブリュッセル(AP)

欧州委員会のロマーノ・プローディ委員長は、欧州連合の新たな改革を検討するいわゆる改革会議(Konvent) の意義を強調した。「もう新たな手法を考えねばならない時期に来ている」と委員長は水曜日ブリュッセルで語った。あわせて欧州委員会は、改革会議の任務と目標に関する欧州委員会の意見を述べた報告書を決議した。改革会議の設置は、来週末のブリュッセル近郊のラーケンにおけるEU首脳会議で各国首脳によって決定される予定である。

この委員会、いわゆる改革会議は、各国政府、各国議会、欧州議会、および欧州委員会の代表から構成され、来年3月に発足する予定である。会議の任務は、EUのさらなる改革を進め、最大で12ヶ国に及ぶ新規加盟国受け入れの態勢を整える次回2004年のEU政府協議の準備である。

これまで政府協議の準備を行ってきたのは加盟国のみであった。しかし、このやり方は、各国首脳がEUの改革計画を密室で交渉した昨年のニースEU首脳会議の結果を受けて、厳しい批判を招いた。

プローディ委員長は、「欧州の将来像に関する議論を深める必要がある」と強調し、改革会議が欧州の将来に関する声明を決議するよう望むと述べた。この将来像は「現在の諸条約より分かり易いものにならねばならない。原則と目標は明確に規定される必要がある。」

委員長は、欧州の将来にとって不可欠なのは多数決決定の拡大である。「これに関する決定なしには欧州連合は機能不全に陥るであろう」と主張した。ニース首脳会議では、EU各国首脳がそれぞれの国の利害にこだわり、この目標の実現に失敗している。加えて欧州委員会は、欧州議会に今以上の権限を与え、閣僚理事会の構成を一層明確にするよう求めている。

原題:Prodi hebt Bedeutung von Reformgremium hervor
EU-Kommissionspraesident fordert Ausbau von Mehrheitsentscheidungen